戯言遣いになりたい

戯言 なら 良かったのになぁ

寂しさ

全て戯言。なら、救われたのかも知れないが、誰にもわからないのだ。

わたしは世界が嫌いだ。世界を、此の世を、憎んでやる。矮小な塵屑は全てを嫌っている。このわたしは。

人間である資格すら無いのでは、という位には残念な人間だったわたし。死んでしまいたいわたし。独りが怖いから独りでいようとするわたし。お気楽に悩み続けるわたし。全部のわたしが世界を憎みきっていて、私は其れを丁寧にオブラートに包んで飲み下した。隠してやろう、って思った。

わたしは強がって私に成ろうとした。へらへらと笑い何も考えてないかのように振る舞い、心の内ではそんな惨めな自分を嗤い、でも1人はすきなんだと言って独りに走った。寂しいけれど、考えるのをやめてしまうのがとても怖くて、大勢で我を忘れることなど出来なかった。それで私とわたしがいた、寂しくないようにと。誰かと居るとわたしは依存してしまいかねないから、居なければ良い、孤独は其れで良い。何だって良い。

寂しさを幾年かぶりに再認識したのはつい先日のことで、或る人が私じゃなくてわたしのこともちらちらと見ていてくれたとかいう些細な事が原因だった。其れに気付けたのは恐らく、良い事なのだろう。独りは寒い。何故気付かなかったのだろうか。わたしも、私も、寂しいし苦しい。今も昔もきっと未来も変わらない。しかしそれは何かを成そうと多勢で居ようと解消される訳でもなく、只々わたしが私の力を借りずに背負うべきモノなのだろう。

私一人ては何も出来ないけれども、せめてわたしのことで迷惑をかけないように、其れだけでも背負えるように、強くなる。